12.二股ラジウム温泉 〜 名湯は何処へ・・・ 〜

二股ラジウム温泉といえば、北海道の数ある秘湯の中でも知名度が抜群のところである。お湯といい、風情といい、この旅行を計画しているときには絶対に行きたいところのひとつであった。しかし、旅行前に情報収集をしていると、悪い噂でいっぱいだった。行かない方がいいのではと思うほどだった。でも、長万部温泉から30分位のところなので、百聞は一見にしかず、行ってみることにした。そして行った。しかし、入湯しなかった。入湯できなかったのではなく、しなかったのである。

長万部温泉から二股ラジウム温泉へは、国道5号線を函館方面へと向かい、大きな看板を目印に山道へとはいる。国道5号線を走っているときに郵便局の前に電話ボックスを見つけ、残り3泊の宿が決まった。これでひと安心である。

山道に入ってからもしばらくは快適だったが、やがて悪路になり、最後の難関をクリアして二股ラジウム温泉に着いた。あたりは、増設工事で大変なことになっていた。それよりももっと大変であることがわかった。二股ラジウム温泉といえば、ドーム風呂に石灰華の露天風呂、それがないのである。そう、宿を増設するために取り壊したのである。


悲しかった。非常に悲しかった。こうなる前に来たかったが、後の祭りである。とりあえず、中に入ってまた唖然とする。普通、こういう状況(内湯しか入浴できない)だったら、料金を半額にするとかするものなのだが、なんと、料金が倍である。これまで500円だったのが、1000円である。なんじゃ、そりゃ。思わずつぶやく。そして、自動販売機で券を買うこともなく外に出る。普通の人なら、遠いところせっかく来たのだから、少々高くても入っていくのだろうが、そういう考えが経営者をつけあがらせると思い、泣く泣く入湯を断念する。今のところはまだ素晴らしいお湯だろうから(これもかなりあやしいが)、入りたいという気持ちもあったのだが。

せっかくの名湯も商売第一の経営になってしまうと、どうしようもなくなるんだなとつくづくと考えてしまう出来事だった。しばらくはだまされてきた人で賑わうかもしれないが、いつまで続くかわからんぞ、経営者さん。

ちなみに、2000年12月にリニューアルオープンだそうな。もしもいい噂が流れてくることがあれば行ってみたいが、期待薄でしょうな。残念だけど。

気を取り直して、次の目的地に向かうために長万部へと戻る。昨晩チェックした、駅弁のカニ飯を昼食用に購入する。楽しみ。(^^)
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